君のとなり
やっぱ瞬くんは優しいな
胸の中が暖かくなる
でも私は知らなかった
コウに憎まれて生きることがどれほど辛いかを
放課後
一人昇降口に向かうと目の前に見覚えのある人影
「コウ…」
コウは私には気づいてなかった
「コーウ♡」
え?
見ると可愛らしい女の子がコウの腕を掴んでた
「一緒かえろ?♡」
「…好きにしろ」
「やったぁ♡」
新しい彼女かな…?
コウが幸せならよかった
女の子はコウの腕を強く引っ張った
コウが少しバランスを崩し、女の子の方を振り向いたとき
ちゅっ
ドクンッ
「きゃ♡ちゅーしちゃった♡」
「うるせぇ…」
コウは迷惑そうな顔をしてそれを拭った