君のとなり
コウと別れてから一ヶ月がたった
まだ胸は苦しいけどでももう大丈夫
泣くことも少なくなった
大丈夫、きっとコウと付き合ってたことも幸せな思い出になるはず
あれから瞬くんはいつも私のそばにいてくれた
部活も勉強も大変なはずなのに…
今は調理実習の時間
オーブンからはマフィンのいい匂いがしてきた
「うーん、いい匂い!」
早くできないかなぁ♪
あ!このマフィン瞬くんにあげよ♪
喜ぶかなぁ〜
終わった班から教室にかえっていいから、早めに戻ってわたそう!
「いい匂い…じゃない!」
突然私の腕をつかむゆっこ
え?どうしたの…!?
「コウ先輩と別れたかと思ったら次は瞬先輩って…、私まだなんもきいてない!!」
どーゆーこと!?と怖いくらいの形相で詰め寄ってくる
ゆっこには話さなきゃ
ちゃんと最初っから