君のとなり
「あの、コウ先輩」
「コウでいーよ。敬語もいらないし」
「こ、…コウは好きな人…いるの?」
「……おまえは?」
「………コウが好き」
そう言うとコウは妖艶な笑みをみせて
「俺も凛が好きだよ」
コウみたいなかっこよくてなんでもできて皆のあこがれの人が振り向いてくれるなんて思わなくて
あの時死んだもいいって思えるくらい嬉しかった
ずっとずっと側にいたい
初めてそう思ったのに
今わたしはコウから離れようとしてる
今日は8回目のデートで、コウのために毎回洋服もメイクも頑張った自分が懐かしい
少し前を歩いてたコウは振り向いて驚いた表情をしていた