君のとなり
「ちょっと、コウ!はなして!」
それでもコウは離さない
「コウ!」
「……」
「コ…」
「うるせぇんだよ!」
ビクッ
体が一瞬で固まる
こんなコウ、初めてだ
コウは一歩私に近づく
わたしはコウから逃げるように一歩退く
気づいたら後ろは壁で逃げ場がなかった
ドンッ!!
顔の横にコウの手がみえる
目の前には今にも触れそうなほど近いコウの顔
かっこよくて、ほんとにかっこよくて
胸がぎゅってなる