君のとなり
もともと瞬くんには本当のことを話そうと思ってた
私のお兄ちゃんみたいな大切な存在だから
「あのね」
私は話し始めた
病気のことも、コウのことも
瞬くんは驚きを隠せなくて、すごく辛そうな顔をしていた
「それ…ほんと?」
「うん」
「凛、死ぬの?」
「…うん」
瞬くんは私をきつく抱きしめた
「凛、辛いなら辛いって言え」
「瞬くん」
「泣きたいなら俺の中で泣け」
「……」
「一人で頑張ろうとするな」
「…」
「凛は俺にとって大切だから」
そう言って瞬くんは私の頭を撫でた