甘恋。
「麻衣っっっ!!!」

後ろから麻衣の名前を呼ぶ声がした。

この声・・・この声はっ!!

麻衣はすぐに振り向いた。


・・・やっぱり!!!


「ゆう━━━!!??」
「来ちゃった♪(笑)」


来ちゃったって・・・
何で・・・

周りは裕がクラスに来たことと今の発言でざわついている。

「どっどうかしましたか!?」

麻衣、バカだ・・・

裕が麻衣のクラスに来ただけでこんなに嬉しくてこんなにドキドキしてる・・・


「麻衣っ辞典貸してくんねっ!?」
「じてん・・・・??」


一気にいままでのドキドキがひいた。

そっか・・・そうだよね。
何期待してたんだろ

麻衣はすぐに机の中から辞典を出した。


「漢字だよね??あっ落書きとかしないでよ━」
「しねぇよ(笑)つか、するとこないしっ!!」
「え〜っ裕なら字の隙間とかに書きそう(笑)」
「ぢゃぁ麻衣の似顔絵書いといてやるわっ」


えっ!?
裕の絵はヤバいよ〜


「ちょっ・・・」
「裕〜♪♪何してんの〜??」

女の人の声で麻衣の声が消された。

ギャルの女が裕に喋りかけてきた。


裕・・・すごい人と友達だな。

麻衣はあの人達と同じ裕の友達なんだね。


・・・・何か裕がどんどんわかんなくなるよ。
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