指切り
道連れ、そして隠滅
キッチンから香ばしい匂いがしてきた。
「おねえちゃん、なに作ってるの?」
「亜癒の好きなたこさんウィンナーだよ♪」
「えっ!?やったや「うるさいっ!!」
突然母親の怒声が聞こえたと思ったら、
私は床にうつ伏せで倒れてた。
頭が状況を理解するよりも後頭部の痛みが状況を教えてくれた。
私は後頭部を殴られた。
だから今、床に倒れているんだ、と。
「っ…」
私は顔をしかめて拳を握った。
そうすれば痛みが少しでも和らげられる…と私の体は考えていたからだ。
私も、そう考えたかった。でもそんな考えは無惨にも一瞬で打ち壊された。
どんなに顔をしかめても、どんなに拳を握っても、後頭部の痛みは増していく。
おねえちゃんや母親の怒鳴りあっているような声が途切れ途切れ聞こえた。
何を話しているかは、わからないけど…
意識がどんどん薄れていく。
視界はどんどん歪んでいく。
悲鳴らしきものが聞こえた直後
私の意識はプツンと切れた。
「おねえちゃん、なに作ってるの?」
「亜癒の好きなたこさんウィンナーだよ♪」
「えっ!?やったや「うるさいっ!!」
突然母親の怒声が聞こえたと思ったら、
私は床にうつ伏せで倒れてた。
頭が状況を理解するよりも後頭部の痛みが状況を教えてくれた。
私は後頭部を殴られた。
だから今、床に倒れているんだ、と。
「っ…」
私は顔をしかめて拳を握った。
そうすれば痛みが少しでも和らげられる…と私の体は考えていたからだ。
私も、そう考えたかった。でもそんな考えは無惨にも一瞬で打ち壊された。
どんなに顔をしかめても、どんなに拳を握っても、後頭部の痛みは増していく。
おねえちゃんや母親の怒鳴りあっているような声が途切れ途切れ聞こえた。
何を話しているかは、わからないけど…
意識がどんどん薄れていく。
視界はどんどん歪んでいく。
悲鳴らしきものが聞こえた直後
私の意識はプツンと切れた。