月と太陽と海と恋。
月と名前
~昔、黄泉の国に
神咲王と藍崎王妃がいました。
神咲王はとても素敵な正義感溢れる人でした。
ある日、藍崎王妃が王妃じゃない頃。
町には<気>が溢れていました。
<気>とは
善人が使えるのは<气>
悪人が使えるのは<気>
气に×がつくと気になる。
町を襲っていた<気>に藍崎王妃はうっかりさわりそうになってしまいました。
その時、
神咲王は月の力をかり、町の<気>を<气>に変えました。
その瞬間に二人は駆け落ちしました。
それからも幸せな日々が続きました。
ただ、長くはありませんでした。
町の<気>を出した黒臨 疾風(こくりんはやて)が復讐に来たのです。
戦いは続き、藍崎王妃が太陽の力をかり、あの日のように、<気>を消し去りました。
だが、二人は…
死んでしまいました。
寄り添うように。
死んでしまいました。
二人の死場所には二つの宝石のような玉が落ちていました。
その玉を、はかにおいたとき…
二人の子供と紙が出てきたのです。