君とはじめて。

再会

長い校長先生の挨拶も終わり、新入生の私達は各クラス事担任に連れられ教室へと案内された。


『それにしても、今朝の波瑠すごかったな？私の為なんかにありがとうね(>_<)』


｢…だって花梨は、私の大事な友達だから。｣


『波瑠…もぅ可愛いすぎ///普段は大人しいのに、いざとなると頼りになる。そんな波瑠、私は大好きだよ!』


そう言って花梨は人目も憚らず私に抱き付いてきた。フワフワした髪からは花梨らしい甘い香りが漂ってくる。


｢…私も、大好ー｣


『水咲さん、ちょっといいかしら？』


そんな時、さっき私達を案内してくれた眼鏡の熟女教師が、私を呼び止めた。


…なんかよく、テレビで見るような先生だよね。髪を団子で纏めた黒のスーツって。お決まりなんだろうか？