これは私と君のお話
「まぁ…規則破りたくなる気持ちも分かんなくはねぇな。」
桜哉は険しい顔をして肯いた。
え、分かんなくはねぇな、じゃなくね?
それ違くね?
「そりゃお前だって破ってるからな?当たり前だからな?」
両目を見開きツッコんだ。
「俺別に破ってねぇよ!!」
「お前の内申ヒデーことになってんの知らねぇのか?」
「お前もだろ!!」
必死に反論する桜哉に、攻撃!!
「私は成績がいいんだよ?」
「うっ…」
「期末の点数教えてやろうか??」
更に両目を見開き口角をあげる。
これが他校でも有名な『悪魔の由良』の顔だ。
「…いらねぇよ」
「えっとな、数学94、国語98、理科92、英語100、社会100だバーカ!」
「あああああ五月蠅ぇな俺とお前じゃ脳の構造が違うから!!!」
桜哉は叫びながら自分の髪を掻き毟った。
「知ってるけど?」
「うっぜぇぇぇぇ!!!!」