これは私と君のお話

「まぁ…規則破りたくなる気持ちも分かんなくはねぇな。」

桜哉は険しい顔をして肯いた。

え、分かんなくはねぇな、じゃなくね?
それ違くね?


「そりゃお前だって破ってるからな?当たり前だからな?」


両目を見開きツッコんだ。


「俺別に破ってねぇよ!!」

「お前の内申ヒデーことになってんの知らねぇのか?」

「お前もだろ!!」


必死に反論する桜哉に、攻撃!!


「私は成績がいいんだよ?」

「うっ…」

「期末の点数教えてやろうか??」

更に両目を見開き口角をあげる。
これが他校でも有名な『悪魔の由良』の顔だ。

「…いらねぇよ」

「えっとな、数学94、国語98、理科92、英語100、社会100だバーカ!」

「あああああ五月蠅ぇな俺とお前じゃ脳の構造が違うから!!!」


桜哉は叫びながら自分の髪を掻き毟った。


「知ってるけど?」

「うっぜぇぇぇぇ!!!!」
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop