ミク。

｢私も何か、こぅいう本当の愛をテーマにした話造ろうかなぁ………‥。で。もちろんキャラクターは綺麗でぇ。美しくてぇ。でも陰を背負っててぇ………………………なぁんて！｣

と、漫画や小説の読み過ぎで現実ではとても御目にかかる事など出来無いイケメン中のイケメンで特別な能力を持っていたり、悪魔だったり、忠実だけど密かに自分に好意を寄せる執事系男子を好きになってしまったミクは、また一人で想像の世界に逃避しながら真夏の暑い炎天下、何者かにパンクさせられた重い自転車を汗だくで押して帰りながら幸せそうな笑みを浮かべて自作ストーリーを練り始める。

｢そぅだ！！これだよコレ……キャア～♪｣

…………まったく、この子は何を思い付いたのやら？？？だが、しかし、ミクがこういう子だからイジメを苦に自殺する事も無いようだし、学校に助けてくれるヒトが居なくたって切り捨てて考える。という技が出来るのだろう。

｢オープニングはTHE･アル●ィーで♪エンディングはもちろん小田●正だわ！｣

…‥アニメ化の妄想？というか本当に何を思い付いたのか？それは本当にＢＬ臭が多い、だが、挫折と運命に揺り動かされる神々と悪魔の長い長いラブストーリーの始まりで、まず初めに幼少編を書いてみようと思い付いたのが【冬の華】だ。