生命が羽ばたくとき
パシッと顔を叩き、起き上がって、顔を洗い、真新しい制服に手を通して家族が待っている下へ。


「遅いぞー結衣。まさか入学式早々遅刻するのか?」


と意地悪そうに言ってくる、中学三年生の兄の優希。


「なわけないじゃん。しかも、今日は私の方が準備早かったしー」


「なんだとー」


といつものように兄弟喧嘩が始まる。
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