【完結】 甘い罠〜幼なじみは意地悪女~
「私を売り付けようかな?」
「えっ?」
美沙の思いがけない言葉に思考回路は麻痺してしまった。
美沙、お前はなんでそんなに俺を惑わすんや?
お前には好きな奴がいるんやろ?
それなら・・・言えないし・・・。
この関係をやめたくない。
せっかく近くにいられるのに・・・。
離れたくない。
「ぷっ、何、真剣な顔してんの?」
黙る俺に美沙が笑いながら、話を終わらせようとした。
そう、こうやって、終わりにするんや・・・。
そう・・・。