【完結】 甘い罠〜幼なじみは意地悪女~
「なんてな・・・・・・」
俺は冗談を選んだ。
自分でもその選択が合ってるかどうかなんてわからなかった。
「うわっ、准におちょくられた!准のくせに生意気!」
美沙は、そう言うと悔しそうな顔をして俺の頬をつねった。
「痛いって!」
「ごめんなさいは?」
「おぇんなざい・・・」
「よろしい」
美沙は、俺の頬から手を離し、満面の笑みで俺の頭を撫でた。
俺は何をしてるんだか・・・。
思ってることと、やってることが真逆やし・・・。
でも、まだ離れなくていいんやな。