【完結】 甘い罠〜幼なじみは意地悪女~
「じゃあ、協力しろよ」
「・・・わかった」
あんな女が誰と付き合おうと関係ないのに・・・なんかすっきりしない・・・。
しかも、他の学校の男たちがあいつのことをやらしい目で見てたのが、許されへんかった。
あぁ・・・なんやねん。
このモヤモヤした気持ちは!
健吾のことを美沙に言うべきか、言わざるべきか・・・。
帰り道、ずっと健吾に言われたことを考えていた。
健吾が美沙に惚れた。
じゃあ、紹介してあげたらいいやん。俺は一体何を躊躇してるんや?
いや、あいつの本性がわかってるのに、大切な友達に紹介していいんか?っていう葛藤や・・・きっと。
でも健吾は攻められたいとか言ってたから、美沙みたいなんがちょうどいいんか・・・?
でも、俺の友達なんかを紹介したらぶっ飛ばされそうやんな・・・なんせ『エロ准』やからな・・・。
そうや、俺は自分の身の危険を感じてるんや・・・。
そうや、そうや、そうに決まってる。ということで、美沙には言わないでおこう。
これでいいんか?
あーわからんし!
俺は、髪の毛をくしゃくしゃにして家路を急いだ。