【完結】 甘い罠〜幼なじみは意地悪女~
「じゃあ、土曜日行きたいところある?」
「・・・遊園地とか?」
俺がストレートに聞いたからか、美沙は素直に答えていた。
「了解。じゃあ、母さんには俺から何気なく言っておくから」
「何気なくって?」
「まぁ、美沙と遊びに行くからって言って、小遣いでももらおうと思ってな」
「それが一番の目的やろ!?」
今までおとなしかった美沙がいつもの勢いが復活した。
「ばれた?」
「おばさんかわいそ〜」
おどける俺に美沙は、少し嫌味っぽく言った。
「いいの、いいの」
「じゃあ、私、先に下に行ってるね」
美沙は、俺を部屋に残して、リビングに戻った。