こんな奴らに、惚れてなんかたまるかっ!
1章 7X
『久しぶり〜』
『変わってないね〜』


ワイワイガヤガヤ....


夏休み明けの校門前は、

騒がしいなぁ...



?「聖南!」



遠くから聞き覚えのある声。



?「久しぶり。」



親友の、海川 雪(うみかわ ゆき)だ。



「久しぶり、雪」

雪「相変わらず元気そうだね」

「うん、おかげさまでね。」



そしてアタシは、白馬 聖南(はくば せいな)

普通の家庭にいる、普通の顔した、普通〜のJK


聖「雪、どう?彼氏とは」

雪「うん。上手くいってるよ」

聖「そっかー!よかったじゃん」ニコッ


教室へと向かいながら、

そんな何気ない話をしていた。



その時────────






キャーーーー





女子達の歓声に驚き、

私達が振り返ると.......






『7Xよー!!!』
『キャーーーー♡♡♡』



赤い絨毯を、一列に綺麗ーに歩く男たち。


女子達の目は完全にハート。




雪「相変わらずモテるねぇ〜
7Xは。」

聖「7Xって....あの、男7人組のことだよね?」

雪「イケメンで、成績も優秀。
しかも日本一のエリート。
何もかもが完璧で、日本中の女子、男子までもが憧れるお金持ち。」

聖「何もかも......ね....。」

雪「うらやましいよね〜.....」

聖「うちらには程遠いよ。
まっ、このままあの7Xとやらと何の関係もなく、うっすらと静か〜に学校生活を送って卒業できれば、アタシはそれでいーの!」



あんな奴らと絡めば、

全校生徒がアタシを狙う。


日本中は、アイツらの言いなりなんだから。

いじめに合うやつは、徹底的にやられる。


そんな光景を今まで見てきたアタシは

それが一番よーくわかってる。



聖「ほら、雪。早く行くよ!」

雪「..あ、うん!」





このままこのまま.....あと1年........



絶対7Xと話しちゃダメ。


< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop