愛してる。愛してた
トントンッ
後ろから肩をたたかれ、振り返ると
「ん?…あ、華ちゃん。」
「どーしたの?暗い顔しちゃってーー、って大体想像はつくけど。」
私の親友、華ちゃんは
咲斗くんを睨みながらそう言った。
「ねぇ?華ちゃん?」
「んー?」
「私と咲斗くんって、一体どんな関係なんだろう。……もう分かんないや。」
そう言った私の声はきっと
今にも泣き出しそうだったと思う。
それを聞いた華ちゃんは
少し目を見開いたあと
すぐに笑顔になりこう言った。
「どんな関係もなにも、碧海と日暮はカレカノでしょ?」