君の隣でケンカ中。
隣のヤツ
学校に着いたあたしには、心に決めた事があった。
それは平凡な女子でいること。
ケンカはもちろん、暴言なんて吐いたりしない。
自己紹介だって、
「初めまして。神田玲奈と言います。よろしくお願いします」
どうよ!至って平凡だろ?
休み時間に女子たちがあたしの所へ集まってきた。
「神田さん!よろしく」
「玲奈って呼んでいい?」
「うん!もちろん!」
爽やかな笑顔で決めた。
ガタンッ
突然、あたしの隣の席の男子(不良?)がイスを倒して立ち上がり教室を出ていった。
「神田さん。あの人なら、気にしなくていいよ」
「え?あ、うん」