私と君の確かな出来事
“ねっ”と頭をナデナデされ、全身を温かさが駆け巡る。


一流の体は温かくなく、かと言ってホラーマンガでよくある様に氷水みたいに冷たいワケでも無い。


それなのにこんなにも温かいのは……一流自身の力なのかなぁ?


「うん…泣かない。そうだ一流。私の近くにいたら物触れるんだったら、今日からベッドで一緒に寝る?」


「ハイッ!?何言って……っ!!」


真っ赤になって後ずさる一流が面白くって、涙が引っ込む。


「冗談だよ♪」


「な、なんだ………」


クスクスと笑い合う私の中に、一流への恐怖感はもう微塵も無かった。
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