私と君の確かな出来事
壁に背中を預け、床に直接座って本を読んでいる一流からは、一滴たりとも汗が流れていない。


「一流はいいね。こんのクソ暑いのが全く堪えないなんて」


「コラ、女の子なのに口悪いぞ」


一流が本を読める為に傍にいる私の髪は扇風機の風で舞い上がっているのに、一流の髪は全然動いていなかった。


もうすぐ私と一流が出会って1週間だけど、私達はまあまあ仲良く暮らしてる。


毎日学校一緒に行ったり、今みたいに一流が本読める様に私がつき合ったり。


ちなみに寝泊まりする場所も相変わらず我が家なので、一流とは殆どずっと一緒の状態だ。
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