私と君の確かな出来事
結局ずっと一流はボーーーッとしたまま、試合は終了。


「お前等ちゃんと奢れよ!」


「分かってるって……あーあ、金ねぇのに負けちまったよ」


大学生4人組は試合が終わったらさっさと公園から出てゆき、遊んでいた子供達も暑いのに耐えられなくなったのか皆いなくなった。


先程までワイワイ賑わっていた公園には、私と一流の2人だけになる。


てか他人には一流は見えないので、私は1人ポツンとさみしく公園に佇む女子高生に見える……って、何よそれ!!


「ねぇ、一流………」


「………蕾、ちょっとついて来て」


「えっ?」
< 115 / 325 >

この作品をシェア

pagetop