私と君の確かな出来事
そしてそのまま吸い込まれる様にリングを抜け、地面にバンバンと音をたてて落ちたのだった。


「………っ!?」


な……何!?今の!!


目を見開き、呆然と地面を転がるボールを凝視していると、一流が私に視線を送っているのを感じた。


「蕾、オレ思い出した」


「えっ?思い出した?」


「生きてた時の事、少しだけ思い出したんだ。オレ学校でバスケ部入ってた」


「え……えええええッ!?」


ウソ!?一流が生きてた頃、バスケ少年だった!?


「ホ、ホントに!?本当にバスケ部に入っていたの!?」


「うん。本当」
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