私と君の確かな出来事
取り戻したと言っても、バスケ部に入っていた事しか思い出せていない。


彼の記憶は95%位がまだ謎に包まれたままだ。


だけど………これからちょっとずつちょっとずつ、思い出していけばいいよね?


「一流良かったね!これからも色んな場所一緒に行こう。そしたらもっと記憶戻るかもしれないし!!」


両手を体の前で合わせ、ニッコニコスマイルで一流に言った。


何だか私、記憶喪失の人の家族や友達になった気分……


「――――そうだね。出会って2日目にも言ったけど、蕾ありがとう。そうやって喜んでくれる人がいて、オレ嬉しい………」
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