私と君の確かな出来事
「ハッ?んなワケ無いだろ。大体幽霊なんていないってのが梓灯の信条じゃねぇの?」


「まぁね。蕾も1週間位前だっけ?幽霊出たとか喚いてたけど、アンタも私と同じなのにアレは何だったのよ」


「えっ、あ、その……」


淡々となされる会話の中で、これ程までに後ろが気になった事は無い。


イスに座っている私は視線をスカートに集中させ、極力後ろを見ない様にしていた。


ど、どうしよう……こういう時ってどうすればいいの!?


本当に見たって言えばまた呆れられるし、ヘタすりゃドン引きされて距離が出来ちゃうかもしれない…………
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