私と君の確かな出来事
我孫子さんは肩より少し長い黒髪をいつも2つに結んでて、縁無しメガネをかけている大人しい子。


話した事はあまり無く、私の中で彼女は『目立たなくって、本が好き』っていうイメージしか無い。


そんな我孫子さんが、私に話……?


「いいけど…何?」


普段あまり人と関わろうとしない我孫子さんに話しかけられたせいか、私だけじゃなくて梓灯と郁史も不思議そう。


我孫子さんはキョロキョロと周りを見渡した後、ゆっくりと私の耳元に唇を近づけた。




「その男の子の幽霊の話……ここじゃ何だから、ちょっと私と一緒に来てくれる?」
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