私と君の確かな出来事
髪は1度だって染めた事が無い黒髪セミロングだし、“他の人皆やってるよ”って言われる小さいルール違反だって、抵抗がある。


さっきだって宿題忘れたのか疑われたのにキッチリやって来てて、先生ちょっと拍子抜けしてたもん。


不良よりはマジメの方がいいだろうに……マジメってやっぱり皆からしたら、堅っ苦しいのかなぁ?


「まっ、そのしっかり具合が蕾のいい所だよね。でも何でも抱え込まないで、何かあったら遠慮なく言ってきなさい」


「あ、梓灯…ありがとう!」


ショボン…と落ち込んでいると、予想外に梓灯に励まされ、元気が出た。
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