私と君の確かな出来事
毎年この時期に近所で行われる夏祭りは、出店も催し物も盛大で人気のあるお祭り。


どうやらお母さんはそのお祭り用に私に浴衣を!って事らしいけど―――…


「ごめん、私行かない」


「ええーー!どうしてよーーー!」


スパッと断ると、お母さんはあからさまにガッカリした顔をした。


「だってあのお祭り、人気あるだけあって人超多いんだもん………宿題もあるし、別にいいよ」


2年前に行った時なんて、ぶつかった人が食べてたフランクフルトのケチャップが洋服にベッタリ。


せめてもの救いは、浴衣じゃなかったって事だった。
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