私と君の確かな出来事
「行ってらっしゃい!車とかナンパとか気をつけてね!」


「行ってきます…」


私はお母さんに髪から着付けまで全てやられ、重い足取りで堺家を出発した。


梓灯と郁史とは、お祭り会場の入口付近で合流予定。


「蕾のお母さんって、パワフルな人だよね」


「ん……お父さんとつき合い始めたきっかけも、お母さんの告白だったんだって」


『1人で大丈夫よね?』とか心配してたお母様だったが、私は一流と一緒だった。


でもまさか一流がお祭り行きたいなんて言うなんてな……本好きでインドアだと思ってたのに、意外とアウトドアタイプ?
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