私と君の確かな出来事
そいや部活もバスケ部だったし、一流は文化系と体育系を合わせた人物なのかもしれない。


「オレの母親は、もっとゆったりした人だったよ」


「えっ!?一流お母さんの事思い出したの!?」


唐突に語られた内容に、痛みを覚える程勢い良く一流がいる左側に頭を動かした。


「ちょっとね…堺家の人達を見てると、微かに記憶が刺激されると言うか……オレ多分、姉か妹がいた気がする」


「ウソ………ちょっとずつでも、記憶回復してるって事?」


「まぁね。バスケ部だったって事思い出した日から、記憶の蓋が弛んだらしい。ホント少しずつだけど」
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