私と君の確かな出来事
パッと意識を引き戻したら、一流が不安そうに私の顔を横から覗き込んでいた。


「な、何でもないよ!あっ、あの赤い浴衣の子カワイー!!」


まさか考えていた事そのまま言えるハズが無い私は、慌てて近くを歩いてた同じ浴衣姿の女の子を指差し話題を逸らす。


一流がその子を見ている内にフーーッと息を整えたのだが、すぐに無意味に終わった。


「そう?オレは蕾の方がカワイイと思うけどな」


「にょはっ!?」


サラッと爆弾発言をされ、思わず奇声を発する私。


一流は真っ赤になって口をパクパクさせてる私を見て、クスッと笑ったのだった。
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