私と君の確かな出来事
郁史も去年同じクラスだったから、入学時の自己紹介の時“ちょっと怖いな……”って感じてたんだけれど、話すと結構いい人だと判明。


笑うとえくぼが出来るギャップもあって、友達になったのだった。


「お前等、随分楽しそうだったな」


「ああ、相変わらず蕾はイジリがいがあって楽しいのよ」


「梓灯っ!お口チャック!」


「ククク…ホントいいコンビだよ、お前等」


私達のやり取りを見てクスクスと笑う郁史は、そのままパンをパクリ。


私はローズブラウンの髪の女子の頬が、まるで本物のバラの様に赤くなっている事に気づいた。
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