私と君の確かな出来事
出店の食べ物はどれもこれもおいしかったけれど、人の多さと蒸し暑さには参っちゃった。


でもこの花火は、見る価値がある!!その位キレイ!!


「たーまやーー!」


「あっ、クソブレた!!」


私の少し前では、梓灯は相変わらずのテンションで郁史は花火をデジカメで撮るのに苦戦中。


「鍋内さんと中脇君って、両想いよね?」


「ああ、我孫子さんも気がついた?もう参るよ、2人共全然気づかないんだもの」


やれやれ…と首を横に振った、その時だった。


――――ギュッ…


「えっ……?」


一流に右手を握られた。
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