私と君の確かな出来事
プリントはさっきコンビニでジュースを買った時のレジ袋にでも入れればいい。


そう言おうとした時、何とも軽薄な声が耳に飛び込んで来た。


「どうしたのこんな所で~~?1人?」


「その制服って5丁目にある高校の制服でしょう?って事は君高校生かぁ」


オレと蕾の前に現れたのは、見るからにヤバそうな男3人組だった。


全員髪をドハデな色に染め、耳や口にはピアス。


ニヤニヤとした目付きは嫌悪感しか出てこなく、どっからどう見ても“関わらない方がいい”と思わせる風貌の3人組は、蕾をグルッと取り囲んだ。


「え、えっと………」
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