私と君の確かな出来事
急に見知らぬ男3人に囲まれた蕾は、顔を真っ青にして男達を見上げる。


足はガタガタ震え、今にも泣きそうな蕾。


まるでオレ達が初めて出会った日のリアクションだった。


「だから言ったのに……!」


何も怖いのは幽霊だけじゃない。人間だって充分厄介な生き物なんだ。


危険な目に遭遇してからじゃ遅いのに、オレの忠告聞かなかったから……!!


「ねぇ君、今ヒマ?ヒマだったらオレ等と一緒に遊ぼうよ」


「ヒ…ヒマなんかじゃありません……退いて下さい……」


「いいじゃんいいじゃーん。オレ達と楽しい事しようよーーー」
< 172 / 325 >

この作品をシェア

pagetop