私と君の確かな出来事
3人組は蕾が明らかに怖がって嫌がっているのに、ニヤニヤしながら徐々に蕾との距離を詰める。


「オイやめろよ………っ」


咄嗟に1番近くにいた青い髪の男の肩を掴もうとしたが、スカッとすり抜けてしまった。


クソ……!幽体じゃ女の子1人ろくに守れやしないのか!?


自分が情けなくて、青髪男の肩をすり抜けた左手をギリギリと握りしめる。


「どこ行く?カラオケとかは?」


「嫌………っ!!離して!離して下さい!!」


緑色の髪の男に腕を掴まれ、恐怖に顔を歪める蕾に、理性の糸がプチッと切れた。


「ざっけんなぁっ!!」
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