私と君の確かな出来事
オレは確かに幽霊だ。普通なら建物以外は全く触れない低級幽霊だ。


だけど蕾の半径3m以内に入れば物だけでも触れる様になるし、逆に“幽霊”だという事を利用して蕾を助ける事が出来るかもしれない………!!


「!?オ、オイ、何だよコレ!」


「石が空中に浮かんでるぞ!?」


「ハァ!?どうなってんだよ!?」


オレは道端に落ちていた石を拾い集め、男達の体をすり抜け蕾と緑髪男の間に立ち塞がった。


「い…ちる?」


蕾以外には石がフワフワと空中に浮いている様に見えるので、3人共常識ではあり得ない光景に絶句していた。
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