私と君の確かな出来事
「な、何よ!だってしょうがないじゃない雨降りそうだったんだし!!」


「雨降りそうだからってあんな道歩いてあんな目になって、まだ言い訳すんの!?最悪ずぶ濡れになるよりもっとヒドイ事になってたかもなのに、全然反省してないんだな!」


どうしよう……止まらない。


蕾の目にどんどん悲しみと怒りの色が浮かんでいるのが分かるのに、昂った気持ちが抑えれない。


「~~~~っ!!もういいわよ、一流のバカッ!!」


散々言い争った後、蕾はオレに背中を向けて凄い勢いで走り去ってしまった。


取り残されたオレは、頭を抱えてしゃがみこむ。
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