私と君の確かな出来事
やってしまった…幾ら何でも言い過ぎた。


もうちょっとソフトな言い方出来たかもしれないのに、マジメな性格なのに自己危機管理がイマイチ甘い蕾にイラ立って――――…蕾少し泣いてたな……


「クッ………」


自己嫌悪と自分は正しいという感情に挟まれて押し潰されそうになっていると、頭がグワンと揺れる。


その瞬間、どこかの学校の廊下らしき場所にいるオレと女の子の映像が脳内に流れた。


『まったく…無事だったから良かったものの、何かあったら……』


『だからごめんって……国北君って普段は優しいのに、こういう時はキャラ変わるよね』
< 179 / 325 >

この作品をシェア

pagetop