私と君の確かな出来事
「アレ?蕾お前帰って来たばかりなのに、どこ行くんだよ?」


「ちょっとね!!遅くならない内に帰るから!!」


リビングのテーブルでパソコンを打っていた諒お兄ちゃんに一言告げてから、家を飛び出した。


でも、一体どこにいるんだろう、一流……


一流がケータイ持ってれば連絡出来たんだけど、アイツ幽霊だもんね………


「とにかく…あそこ行ってみようっ!!」


パッと思いついたのは、私と一流がケンカした道端。


確かここからそんなに遠くなかったし、まだあそこにいるかもしれない。


「お願い一流…いてよ……!」
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