私と君の確かな出来事
案の定一流の事は何一つ知らない梓灯が首を傾げるが、今は説明しているヒマは無い。


と言うかこの子は説明しても、幽霊だなんて信じないだろう。


「えっ…見てないけど………」


私の周りで唯一一流が見える我孫子さんに希望の光が射したが、いとも簡単に断ち切られた。


「そっか……じゃあ私は別の場所探すよ。2人共、じゃあね!」


「あっ、ちょっと蕾!!」


ここにはいないみたいだし、我孫子さんも見てないなら他の場所を探さなきゃ!


梓灯が呼びかけるのも無視して、私はCDショップを後にした。


「行っちゃった………」
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