私と君の確かな出来事
他人から見たら、今の私は誰もいない空間に向かって叫んで泣きじゃくっている、明らかな不審人物。


「さっきから通行人がメチャクチャこっち見てるから……泣き止んでよ」


「ム…ムリィィ~~~~……」


一流に空き家の裏側に連れて行かれて頭をポンポン撫でられるも、私の涙腺は壊れた蛇口状態。


次から次へと溢れる涙が、ポタポタと地面に吸い込まれていった。


ダメだ……しっかりしなきゃ……


私何の為に一流の事、ヘロヘロになるまで探し回ったの?きちんと謝る為でしょう?


なのにこんなに泣いてばかりじゃダメだよ…止まれ涙!
< 195 / 325 >

この作品をシェア

pagetop