私と君の確かな出来事
涙が止まり、視界良好になった目でジーーーッと一流を見上げると、一流の頬はまるで今の夕焼け空の様に真っ赤っ赤に。


もっとハテナを増やして見つめ続けていると、クルッと背を向けられてしまった。


「な、何でもない!ごめん最後のは忘れて!」


「ええーーーっ!?気になるから教えてよーーー!!」


煮えきらない態度をとる一流の腕を掴みブンブン振るも、相変わらず顔が赤い一流は何も教えてくれず。


「それより…もう帰ろう?早くしないと暗くなっちゃうからさ」


一流の指摘に周りを見渡すと、確かに空の向こうが紫っぽくなってきていた。
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