私と君の確かな出来事
お菓子を食べつつ色々な話をしていると、なぜかふと空がとってもキレイな事に気がついた。


梓灯の部屋は窓が大きいから、私の部屋より外がよく見える。


「一流もこの空、見てるかなぁ……」


テーブルを挟んで目の前にいる梓灯に聞こえない様に、口の中で超小声で言った。


サァ…ッと室内に、爽やかな涼しい風が流れ込む。


「………なんかさぁ、最近蕾、雰囲気変わったよねーー」


「えっ?」


風で揺れる自分の髪の毛を手で押さえながら尚も空を見ていると、梓灯がこんな事を言ってきた。


雰囲気が……変わった?私の………?
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