私と君の確かな出来事
好きな…人?私に?


「違うの?私蕾がキレイになったのって、好きな人が出来たからだと思ってたんだけど」


呆然と固まる私を見て、梓灯が首を傾げながら言った。


ちょっ……ちょっと待って!?好きな人!?


この子は私に好きな人が出来たって思ってたの!?


「梓灯、私好きな人なんかいないって!も~う、まーた何言ってるのよ~~~」


私がキレイになったって言ったり、しかもその理由が好きな人が出来たからだと思ってたり、梓灯ってばおかしいよ!


どうせまたからかってるんでしょう!と苦笑いしながら返しても、梓灯は何も言わない。
< 213 / 325 >

この作品をシェア

pagetop