私と君の確かな出来事
静かにドアを開けると、真っ先に目に飛び込んできたのは床の上で眠っている一流だった。


「そういやあ“寝てる”って言ってたっけ………」


大きな音たててドア開けないで良かった…と思いつつ、部屋の中へ。


バッグを机に置いて顔を覗き込んでみると、かなり無防備にスヤスヤと眠っていた。


「フフ……カワイイな」


別にベッドで眠ってくれても構わなかったのに………あっ、ムリか。


一流が物体に触れるのは私が3m以内にいるか、手を繋いだりして体同士が触れ合っている場合のみ。


私が外にいちゃ、ベッドには寝られないよね。
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