私と君の確かな出来事
カーーーッと血液が巡って頬が熱くなるけど、幸い寝起きの一流は気づいてない。


「蕾、お帰り」


ニッコリと微笑んで迎えの言葉を伝えてくれた一流に、今度はドキッと心臓が高鳴った。


「ちょっと屈んで?」


「えっ?こう?」


一流に言われた通り屈むと、なぜかいい子いい子と頭を撫でられる。


「何……?」


「ん~~?何かこうしたくなったから、やってみた」


いきなり頭を撫でられ不思議がる私に、更に笑顔を向けてくれる一流。


その時私は、色んな事を思い出した。


そうだ…恋って言うのは、こういう気持ちを言うんだ……
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