私と君の確かな出来事
我孫子さんの声はいつもよりちょっと硬くて、さっきまで私の周りを漂っていたホワホワオーラは自然と薄れてゆく。


『ええ。ヒマだったら今から学校の近くの××ってカフェに来て欲しいの。いいかしら?』


「いいけど…話って?」


『それは後で話すわ。堺さん、国北君連れて来ないで1人で来てね』


「えっ?なんで……」


“なんで一流連れてっちゃダメなの?”と言いかけた所で、電話を切られてしまった。


我孫子さんが私に話って……何だかデジャヴを感じる。


とりあえず私、我孫子さんに指定されたカフェに行かないといけないんだよね?
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