私と君の確かな出来事
今から来いって言われたし、もしかしたら我孫子さんもうカフェに向かってるのかも!!


「斎、私友達と会ってくるね」


「分かった。気をつけなよ姉ちゃん」


私は慌ててソファーから立ち上がり、鏡で髪型を整える。


ポケットにサイフとケータイだけ入れて、家を飛び出した。


「あっ、一流に声かけるの忘れた……」


一流は今、また私の部屋でお昼寝中。


でも“連れて来るな”って言われてるし、わざわざ寝てるのを起こしちゃうのも可哀想だし――――…別にいいよね?


そう思い直し、指定されたカフェまで小走りで向かう私。
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