私と君の確かな出来事
この気持ちは梓灯と郁史がお互いに感じている様な、私の両親がお互いに伝え合ったものと変わらない自信がある。


だけど私の気持ちは、許されない。


一流が幽霊だという事だけで、この恋心は封印しなきゃいけないものなの?


人を愛したいという感情が、ここまで否定されなければいけないだなんて、私は思わない。


なのにどうして?


どうして足が震えて、一流に会うのが怖いと感じる自分がいるの?


「誰か……答えを教えてよぉ――――…っ!!」


私の行き場の無い叫びが、辺り一帯に響き渡った。


ただ、好き。


それだけ。
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